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実業家が教えるビジネス戦略

更新日:2020年12月15日

 あるレポートのお話ですが、働く人の幸せの4つの要因  慶応義塾大学大学院の前野隆司教授はパーソナル総合研究所との共同で、「はたらく人の幸福学プロジェクト」を立ち上げ、国内4634人の労働者を対象とした調査を行い、この点に関してレポートをまとめています。

「自己実現と成長の要因」は、やりがいや成長などを実感できるという状態です。裏を返せば、やらされ感やヤル気の欠如という状態が不幸な状態にあると言えるでしょう。

「つながりと感謝の要因」は、感謝できる環境は幸せを実感できる環境であるということであり、感謝の連鎖によるつながりや一体感がより大きな幸せにつながると言えるでしょう。逆に孤立感や孤独感は幸福感をもたらしません。組織ではまず上に立つ人から、感謝の気持ちを伝えつつ人のつながりを醸成することが重要であるといえるでしょう。

「前向きと楽観の要因」は、なんとかなると思える環境が作り出すものです。楽観的で細かいことを気にしない人は幸せで、悲観的で細かいことにばかり気を奪われるのは不幸です。リスクを取ってでもチャレンジしようとする、楽観的マインドを醸成できる環境づくりが大切になります。事なかれ主義や頭ごなしの否定は、その妨げになるでしょう。

「独立と自分らしさの要因」は、他人と自分を比べすぎる人は幸福感が低く、自分軸で判断し行動できる人は幸福感が強いという要因です。組織では、ステレオタイプな人材育成ではなく、ダイバーシティ的な発想で個々人の個性を活かせるような工夫や制度が重要になるでしょう。

管理する立場にある方々には上の4つの件に対を通じて、今後も引き続き発展できる企業に不可欠な企業マネジメントとなり得て頂けたらと思います。


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